Whisky Digger

「Dig=掘る」の精神でウイスキーをモルト中心に飲んでいます。

グレンギリー 1991-2018 27年 51.0% カーンモア セレブレーションオブザカスク モリソン&マッカイ

GLENGARIOCH 1991-2018 27y 51.0%

Carn Mor / Celebration of The Cask / Morrison & MacKay

 

#20392 / Bourbon Barrel / 1 of 204 bottles

 

【Good/Very Good】【Interesting】

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香り:

湿ったオークとバニラ、バタークッキー、淡く針葉樹、オレンジキャンディー

 

味わい:

エステリー、淡く腐葉土、熟したメロン、パイナップル、バナナオレ、かすかにごま油

一瞬パッションフルーツ系のトロピカル

余韻はクリーミーな麦とフルーツオレ

 

カーンモアのセレブレーションオブザカスクからグレンギリー。

 

最近飲めていなかった長熟モルト

若いウイスキーはそのフレッシュさ、原酒の特徴などを楽しめますが、やはりウイスキーは時間を飲むお酒なんだなとしみじみ感じます。

 

エステリーさがクリーミーな麦と混ざり合いフルーツオレのような多彩な要素になっていて、フルーティーモルト好きにはたまらないと思います。

パイナップルを強く思わせるフルーツ感がベースで、ミドルのあたりでパッションフルーツ系のトロピカルが一瞬だけですが出てきたのは予想外で楽しめました。

 

ギリーにある独特な香味は今回はごま油と感じました。

ダルユーイン 2009-2022 12年 46% アンチルフィルタードコレクション シグナトリー

DAILUAINE 2009-2022 12年 46%

The Un-Chillfiltered Collection / SIGNATORY

 

#307387 + 307404 + 307410 / Hogsheads

 

【Good】

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香り:

青リンゴの酸や蜜入りの赤リンゴ、ヨーグルト、フレッシュなオーク

 

味わい:

フレッシュなオークと青リンゴ、モルティ、奥からピート

余韻はビターでオーキー、わずかにピートが残る

 

シグナトリー のアンチルフィルタードコレクションからダルユーイン。

 

飲んでいて不思議な印象が残ったモルト

多彩なリンゴ感、フレッシュなオーク、ピートが感じられたと思ったら、徐々にリフィルシェリーのニュアンスも出てきました。

カスクナンバーの近い樽のバッティングだから似たスペックの樽同士かなと思いましたが、色んな樽を混ぜたのでしょうか。

香味が混ざり合わずそれぞれ独立して感じられたので、各要素を感じ取るのに良いボトルだと思います。

ストラスコノン 12年 40%

The Strathconon 12y 40%

 

【Very Good】

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ノートは取っていませんが記録に残しておきます。

 

・以下メモ

キーモルト

オルトモア、グレンロッシー、モートラック、グレントファース

 

ロイヤルハウスホールドのグレーン無し

ウィリアムソン 2010-2021 11年 54.0% ダイナソー スリーリバーズ

WILLIAMSON 2010-2021 11y 54.0%

Dinosaur / Three Rivers

 

#898 / Barrel / 1 of 210 bottles

 

【Very Good】

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香り:

ヨードを伴うピート、腐葉土と粘土、バニラ、ライムやグレープフルーツ、多層的

 

味わい:

舌になじむテクスチャー、炭っぽいピート、燻製ベーコン、砂糖をまぶしたグレープフルーツ、バニラの甘みが全体を包む

余韻は燻製ベーコン、焦がした麦、長い

 

スリーリバーズのダイナソーからウィリアムソン。

ラフロイグですね。

 

ノージングの時点で間違いなく美味しい!と確信できる多層的な香り。

飲んでも期待通り、満足度の高いボトルでした。

 

3Rさんの詰めるラフロイグは琴線に触れる物が多く、今後も追い続けたいと思います。

オルトモア 2010-2021 11年 57.5% ザ・ポスター スリーリバーズ

AULTMORE 2010-2021 11y 57.5%

The Poster / Three Rivers

 

#800568 / Barrel / 1 of 239 bottles

 

【Good/Very Good】

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香り:

ラッカースプレー、青リンゴのハイチュウ、バニラ、湿ったオークや麦

 

味わい:

フローラル、青リンゴのハイチュウ、バニラ、奥からじわじわと杏仁豆腐、アーモンド、わずかなパフュームのヒント

余韻はバニラとビター

 

スリーリバーズのポスターからオルトモア。

 

オフィシャルコメントを数日前に見てしまいその影響がかなり出ていると思われます。

コメント通りフローラルでバニラ一辺倒ではなく、だからポスターでリリースしたんだなと納得しました。

注ぎたてには強めにいわゆるシンナーの匂いが感じられたのも興味深かったです。

 

パフュームに関してははっきりとは感じず多分これのことだろうな、といった感じ。

大いに得意不得意のある要素だと思いますが個人的には大好きです笑

アイラシングルモルト 2007-2015 8年 51.3% サンジバー

ISLAY SINGLE MALT 2007-2015 8y 51.3%

Sansibar

 

1 of 331 bottles

 

【Good/Very Good】

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香り:

プレーンなオーク、酸、パンの白い部分、ピート

 

味わい:

灰っぽさの混じるピート、シロップの甘み、プレーンなオーク、酸、焦がした麦

余韻はそのままにプレーンなオーク、麦、ピート、そこまで長くはない

 

サンジバーのアイラシングルモルト

中身はラガヴーリンとのこと。

 

注いだばかりは非常にシンプルな香味で正直あまり魅力的ではなかったのですが、スワリングと時間経過でかなり力強く変化しました。

さすがアイラの巨人ですね。

 

ラガヴーリンが200周年記念で8年をリリースした時期に、ボトラーズからシークレットアイラの8年がよくリリースされてた記憶があります。

カスクマネジメントの関係で樽がかなりボトラーに流れたのかなと思ってます。

 

何にせよ美味しいボトルが多々リリースされるのはウイスキー好きにはありがたいことです笑

シークレットアイラ 2012-2019 7年 53.1% キュンストラー サンジバー

SECRET ISLAY 2012-2019 7y 53.1%

Kunstler / Sansibar

 

Refill Sherry Cask / 1 of 402 bottles

 

【Good/Very Good】

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香り:

潮風、やわらかいピート、淡く粘土、奥からバニラ、グレープフルーツの綿

時間でシップ

 

味わい:

香り以上に潮っけのある口当たり、炭っぽさの混じるピート、タール、グレープフルーツ、わずかに粘性を感じる甘みあり

余韻はタールとピート、潮っけ、甘みが細いが長く続く

 

サンジバーのキュンストラーシリーズからシークレットアイラ。

中身はラフロイグとのこと。

 

「究極の飲みやすさ」をモットーにしているサンジバーだけあってかなり飲みやすいモルトでした。

樽はリフィルシェリーですがニュアンスはほぼ感じられません。

ラストから余韻にかけてのほのかな甘みがシェリー由来かなーと思います。

ミルトンダフ 2012-2021 8年 59.6% ロンドンナショナルギャラリー ファンゴッホ ウイスキーミュウ

MILTONDUFF 2012-2021 8y 59.6%

London National Gallery VAN GOGH / WhiskyMew

 

#801085 / 1st Fill Bourbon Barrel / 1 of 236 bottles

 

【Good/Very Good】

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香り:

しっとりとした香り立ち、モルティ、バニラ、淡くオレンジ、シナモン

 

味わい:

モルティ、青いバナナ、ナッティ、バニラ、ホワイトペッパー

余韻は淡くシナモン、バニラ

 

ウイスキーミュウのロンドンナショナルギャラリーからゴッホの『ひまわり』ラベルのミルトンダフ。

 

同時期にリリースされたグレンマレイに比べて香りはおとなしめ。

麦がベースでバニラやまだ熟していないフルーツ、ナッツ、スパイスと様々な面があり、公式のコメントにもある通りどんな飲み方にも対応できそうだなーと感じました。

グレンマレイ 2007-2021 13年 60.5% ロンドンナショナルギャラリー フェルメール ウイスキーミュウ

GLENMORAY 2007-2021 13y 60.5%

London National Gallery VERMEER / WhiskyMew

 

#5754 / 1st Fill Bourbon Barrel / 1 of 196 bottles

 

【Good/Very Good】

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香り:

強くバニラクッキー、スライスしたリンゴ、じわじわと落花生、パンの白い部分

 

味わい:

オーキーでハーバル、徐々にバニラ、落花生

加水でオレンジキュラソー

余韻はオーキーでビター

 

ウイスキーミュウのロンドンナショナルギャラリーからフェルメールの『ヴァージナルの前に座る若い女性』ラベルのグレンマレイ。

 

バーボン樽の07マレイ、香りもバニラが強めだったので飲む前までは今までと同じ系統かなーと思ってましたが、飲んでみたら違いました。

オーキーでハーバルなビターが中心で後からじわじわとバニラが出てくる展開で、これは初めから最後まで変わりませんでした。

加水でオレンジ感が出てきて変化もあり楽しいボトルでした。

カリラ 2016-2021 5年 60.9% スティルヤング エイコーン

CAOL ILA 2016-2021 5y 60.9%

Still Young / ACORN

 

#94 / Barrel / 1 of 239 bottles

 

【Good/Very Good】

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香り:

焦がした麦、ピート、粘土、淡くバニラと磯

 

味わい:

ハイプルーフのアタック、アルコールの甘み、焦げた木片、ピート、磯、ペッパー

余韻はほのかなバニラの甘みとピートがホットに続く

 

エイコーンからスティルヤングのタイトルでリリースされたカリラ。

 

5年の熟成年数でスティルヤングとのことですが未熟とは感じませんでした。

ハイプルーフの刺激とアルコール感は心地よくピートと混ざって仕上がってますし、何よりシンプルな香味でわかりやすく楽しめました。

シークレットスペイサイド 2008-2021 13年 56.8% ヘンプスパロー 発 ウィスク・イー

SECRET SPEYSIDE 2008-2021 13y 56.8%

Hemp Sparrow 發 / Whisk-e

 

1st Fill Bourbon Barrels

 

【Good/Very Good】

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香り:

リンゴのコンポート、クリーミーな麦、バニラカスタード、ドライアプリコット

 

味わい:

麦々しい口当たり、リンゴ、ペッパー、オーキーでビター

余韻はそのままにオーキーでビター、ほのかにリンゴの蜜

 

ウィスク・イーのヘンプスパロー、發のシークレットスペイサイド。

スペイサイドで家族経営、直火蒸溜とくれば…グレンファークラスですね。

 

ファークラスにしては珍しいバーボン樽、バレル4樽のヴァッティングということで、シェリー樽との違いやマスクされないすっぴんの部分が感じられないか楽しみに飲みました。

 

結果バニラ香や黄色い果実感などの華やかな部分はなく、オーキーで麦々しくどっしりとした印象でした。

 

ファークラスには元々軽いというイメージはなく、シェリー樽でも感じた重めの印象と重複する面もあり、感じているハウススタイルは概ね正しいのかなーと。

 

勉強になったボトルでした。